DOHOは、自然とのふれあいを大切にし、のびのび個性を伸ばしていく園です。 子どもの個性が光りだす幼稚園づくりを目指しています。
人にとってもっとも大切なのは心と体の健康です。特に生涯の基礎が出来上がる幼児期を、心身ともに健やかに過ごさせたいものです。
人と関わって遊んでいく中で、相手の存在を知り、相手の気持ちに気づいたり、自分の気持ちを出していきます。いつも新しいことだけでなく、失敗やトラブルが起こります。先生がお互いの気持ちになって話し合ったり、また子どもたちで物事が解決していけるようにしていきたいと考えています。
同朋幼稚園の園庭には、子どもたちが育つ「秘密」があります。それは、園庭のあちこちに設置されたいろいろな「土環境」にあります。
ブランコの前にある粘土混じりの黄土色の大きな築山、花壇の横にある少し赤みを帯びた土、職員室の横にある黒っぽい土…。これらの自然材は、子どもたちが感性を豊かにし、知性を育む格好の環境といえます。
その土は、泥団子はもちろんのこと、お寿司やハンバーグやケーキ、水を加えてお好み焼きやとろとろクレープやジュースなどたくさんのおままごと遊びを生み出します。それ以外にもニュルニュルにした泥に裸足で入ればこんなに気持ちのいい世界があるのかというくらいの心地よい感触に包まれる経験も出来ます。この ように、地元河川の粘土質土を利用して意図的に設置された園庭の土環境は例が無く、理想的な環境と言えます。
子 どもたちは、これらの土をもとに、感覚遊び、ものづくり、ごっこ遊びを通じて、感覚を鍛え、手指の巧緻性を発達させ、想像力や社会性を養い、豊かな感性と 確かな知性を身につけていくということができます。同朋幼稚園の園庭は、その意味でまさに時代を先取りした子どもを賢くする環境といえます。
同志社女子大学 竹井 史